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ソウル市内を流れる川、漢江のほとりで売店を営む一家がいた。家長ヒポンの長男カンドゥは、いい大人なのに店番すら頼りにならないが、娘のヒョンソを愛する気持ちは人一倍強かった。行楽客でにぎわうのどかな午後、人だかりのする方へ行ったカンドゥンは、橋にぶら下がり、うごめく大きな”何か”を目撃する。そして”何か”は土手に這い上がり、あっという間に人々を襲って喰い始めた。そして逃げる途中、娘のヒョンソはその怪物にさらわれてしまう。その夜、一本の電話がカンドゥンにかかってきた。「おとうさん、助けて…」。
『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』と作る作品が全て面白い、韓国のポン・ジュノ監督。その長編3作目となる本作も、当然のように期待を裏切らない出来ばえだ。都会のド真ん中に「怪物」が現れ、人々を恐怖に陥れるが、それはゴジラのような怪獣ではなく、恐竜ほどの大きさの動きが素早いモンスターだ。そしてそれに立ち向かうのは、軍隊や科学者、TVレポーター、ではなく、社会から落ちこぼれたような一家。笑える場面もあるが、しかし本作は決してコメディやパロディではない。残酷なシーンについギャグを入れてしまうスピルバーグ作品にも通じる、シリアスとユーモアが不思議な感じでブレンドされている、独特の持ち味がある作品なのだ。平和な土手が一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図と化してしまう冒頭のシーンは、何度でも見たくなるだろう。
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